高松市に本社を置く香川証券は、創業100年を超える老舗企業として、地元で知られた存在だ。ホームページには「地域密着型の顧客第一主義」を掲げる。
「ノルマがあるから何とか頼みたい」
香川県内で自営業を営む70代男性が、香川証券のベテラン女性社員からその金融商品を勧められたのは10年前だ。
元証券会社員が顧客に架空の投資話を持ちかけ金をだまし取ったとして詐欺罪に問われた事件の判決が近く言い渡されます。被害者がその手口を詳細に語りました。
女性社員はもともと男性の両親に商品を勧めており、親子二代で顔なじみ。しかも、100万円預ければ毎月3千円の配当金が出るという商品だという。「元金は保証され、いつでも解約できる」。そう言われ、現金を手渡した。
それ以降、男性と妻は女性社員の求めに応じて100万円や200万円単位の現金を預けた。累計20回以上、すべて手渡しだった。
女性社員は「配当金」を期日…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル